PLANTプラント建設
金属素材
-
Nd磁性合金
Nd磁石は、レアアース元素のNdやB、Feを主成分とした合金磁石で結晶構造に由来する「磁気異方性」と「飽和磁化」により強い磁力を持つ磁石です。金属の活性度が高く、粉末状態では大気中のO2と反応し高温酸化・発火します。
- 大気中のO2との反応を阻止した環境で、加熱急冷の熱処理を行い、金属結晶の調整をします。
- Nd合金の水素脆性特性を利用し、H2吸蔵による脆性粉化や脱H2処理を行います。
-
フェライト磁性材
フェライトは1930年に日本で開発され、現在工業用として広く使用されている磁石です。主成分の酸化鉄Fe2O3にMgやZn等の元素を添加配合し、粉砕・顆粒化・焼成・成型・焼結などの工程を経て磁石部品を製造します。
【計量~配合~粉砕~顆粒~焼成~成型】- 主原料Fe2O3へ多種微量添加剤の供給と湿式配合。
- 配合後のスラリー微粉砕。
アトリッションミルボールミル
- 顆粒製品の乾燥と搬送。
- 顆粒製品の仮焼。
- 顆粒成型前の偏析解消、成型。
-
スポンジチタン
軽量で腐食に強いTiは、イルメナイト鉱石を塩素やMgで還元製錬し生成します。製錬されたTiはスポンジ形状で、そのまま工業用として使用できません。展性の高い金属Tiを段階的に破砕し粒状にした物を真空中で電子ビーム溶解し、インゴット形状に成型します。
- 製錬された金属Tiの破砕・分級・搬送。
- 破砕品の均一化。
- 真空電子ビーム溶解炉への配合供給。
-
タングステン
金属中で最も融点の高い(3,653℃)のWは、CやCoを添加することで超高硬度の特性を有し、金属の切削工具にや高温特性を活かしてヒーター発熱体や熱反射板などに使用されています。鉄重石やMn重石などの鉱石を湿式精錬し、抽出したパラタングステンアンモニウム塩(APT)を焙焼して三酸化タングステンWO3を生成させた後、H2還元してWを得ます。
- ATPのN2雰囲気焙焼。
- WO3の還元工程。
還元炉の原料充填自動搬送
- Wへの添加剤投入混合。