PRODUCTS製品案内

ロールインパクターROLL IMPACTOR

金属コンタミネーションを嫌う原料の、連続粉砕に対応。

  • 金属コンタミネーションを嫌う原料の、連続式 粗~中粉砕に対応。
  • 粉砕歯は磨耗面の入替えが可能。ランニングコストを削減。
  • 用途に応じて、粉砕歯の材質選定が可能。各種金属やセラミックス歯に対応。

標準対応

  • 連続式
  • 乾式対応製品
  • 雰囲気
  • インバータ
    可変速

製品概要

ハンマーミルなどの衝撃式粉砕機は、回転する粉砕歯の衝撃力により中~小塊の原料を、連続的に粉砕する特徴があります。しかしながら、高速回転する粉砕歯の構造的な制約から、粉砕歯の材質は金属に限定され、金属汚染を避けたい原料には不向きでした。ロールインパクターは、高速回転するローターに取付け可能なセラミック製の粉砕歯を備え、金属コンタミネーションに対応する衝撃式粉砕機です。半円形の粉砕室は内壁にセラミック製のライナーを配置し、ローターには4組の粉砕歯が取り付けられています。粉砕室に供給された原料塊は、高速回転するローターによって衝撃力を受けながら回転方向へ弾き飛ばされ、固定ライナーに衝突して衝撃力により粉砕されます。粉砕された原料は粉砕室下部のシュートから連続的に排出されます。

1. 粉砕室構造

2. 固定ライナー(左:Al2O3製 右:High-Mn鋼製)

1. 粉砕室構造
半円形状の粉砕室は、上部に供給口、半円部内壁に固定ライナー、中心部に回転ローターが設置されています。ケーシング部の固定ライナー連結ボルトを調節して、回転歯とのクリアランス設定が可能です。

2. 固定ライナー
Al2O3やHigh-Mn鋼など用途に応じて材質選定が可能です。半円形状のベースに4分割して固定されたライナーは、摩耗が激しい部位のみの交換が可能です。

3. 回転粉砕歯(Al2O3製)

4. 回転粉砕歯(High-Mn鋼製)

3. 回転歯(Al2O3製)
テスト機の粉砕室を開放した状態です。粉砕歯は99% Al2O3製、ケーシングやローターの側面ライナーはテフロン樹脂仕様となります。ローター表面は耐摩耗ゴム仕様で、弾性反発によって摩耗を低減します。

4. 回転歯(High-Mn鋼)
粉砕歯、ケーシングやローターの側面ライナー、ローターなど接粉部の材質は全て耐摩耗性の高いHigh-Mn鋼仕様となります。

【回転歯の構造】
靱性に乏しいセラミックスの物性を考慮し、鋭角部で応力集中が発生しないよう2本のピンで回転歯を固定します。固定歯は回転方向の1面が集中して摩耗するため、右図のように歯の固定方向を左右、前後に入れ替えて合計4面での使用が可能となります。

【粉砕運転】
粉砕条件を安定させるため、粉砕対象物は振動フィーダーで定量供給されます。回転するローターの半径r、質量m、角速度ωとすると、ローターの回転エネルギーTは、T=1/2*m*(rω)^2 = 1/2*I*ω^2と表されます。回転ローターと接触した被粉砕物は、回転エネルギーの一部が運動エネルギーや衝突力に変換されて、粉砕が進行します。

用途

化学素材

金属コンタミを嫌う高純度ガラスや触媒担体の粉砕に。

セラミック

ファインセラミック端材を粉砕し、再生材として再利用。

オプション対応

乾式 / 湿式 / 熱 / ガス / 材質

材料の特性(硬度・コンタミ)に応じて、ロールと粉砕歯の材質選定が可能です。
各種の金属(High-Mn, SUS304)やセラミック(Al2O3, ZrO2)での製作に対応致します。
材料の特性(硬度・コンタミ)に応じて、ライニング材質の選定が可能です。
各種の金属(High-Mn, SUS304)やセラミック(Al2O3, ZrO2)での製作に対応致します。
ケーシングの前後を気密構造としてガス雰囲気置換が可能です。置換ガスは微陽圧として、パージします。
粉砕品の排出部は、下流機器を密閉構造とし大気遮断を行う構造となります。

※上記オプション対応が可能です。各仕様は、別途詳細打ち合わせに基づき決定いたします。弊社営業までお問い合わせください。

シリーズ

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型式

ロール外径

Φ(mm)

電動機

(kw)

外形寸法 (mm)

機長L

機幅W

全高H

IC-300

320 5.5 1,400 900 1,900

IC-400

420 7.5 1,600 1,100 2,100

IC-500

520 11 1,900 1,500 2,300

 

※上記型式以外にも各種ラインアップを揃えています。

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