PRODUCTS製品案内
べベルインパクターBEVEL IMPACTOR
直交し高速回転する多段粉砕羽根の剪断力と衝撃力で粉砕を行う衝撃式微粉砕機
- 繊維材料や質量の軽い材料に対して、高速回転による剪断力で微粉砕が可能。
- 回転羽根の遠心力によって、粗粉砕品はサイドローター側へ移動し選択粉砕。
- 衝撃式による高密度粉砕。
標準対応
- 連続処理
- バッチ連続
- 乾式対応製品
- インバータ
可変速
特許No.3746733
製品概要
直交配置された多段粉砕羽根の高速対向回転による衝撃式微粉砕機です。粉砕槽底部に主粉砕羽根、側面にサードローターが120°間隔で主粉砕羽根と直交する形で配置されています。各羽根は多段の粉砕歯で構成され、粉砕歯先端には超硬チップが装着されています。直交する主羽根とサイドローターは対向して7,500min-1で回転し、槽内の材料は高速回転する粉砕歯の剪断力を受けて微粉砕されます。微細化が進んでいない粗砕品は、回転羽根の遠心力を受けて槽壁面のサイドローター側に移動し優先的に粉砕が促進されます。
バッチ式粉砕では、材料を粉砕槽上部から投入し粉砕羽根の回転数と時間で粉砕条件を設定します。粉砕品は、槽側面の排出口を開き羽根を低速回転させて、遠心力で排出します。
連続式粉砕では、回転式分級機を持つケーシングを粉砕槽の上部に配置しケーシング側面のフィーダーで材料供給を行います。粉砕された材料は、吸引によりサイクロンとバッグフィルターを介して脱気回収されます。ケーシング上部の回転式分級機で弾かれた粗粉砕品は、粉砕槽に降下して再粉砕を受けます。
●気流式やメディア式粉砕機などで粉砕できなかった軽質・繊維材料の剪断粉砕に対応します。
1. 粉砕槽
耐摩耗目的でDLC処理を行った粉砕槽・羽根となります。主羽根4段、サイドローター3段の粉砕羽根構造となります。羽根先端にはWCチップが装着されています。
2. 粉砕原理
直交する主羽根とサイドローターは対向して7,500min-1で回転します。材料は羽根回転の遠心力を受け、衝突と剪断力により微粉砕されます。
3. バッチ式
任意の回転数と時間で粉砕条件を設定します。粉砕槽上部より材料投入を行い、槽側面の排出口から粉砕品を回収します。羽根を低速回転させて遠心力で排出します。
4. 連続式
粉砕槽上部に回転分級機を設け、吸引しながら粉砕品を回収します。分級機で弾かれた粗砕品は、ケーシング底部の粉砕槽に降下して再粉砕されます。サイクロンとフィルターで吸引気流中の微粉砕品を分離回収します。
【カーボンファイバー粉砕事例】
脱バインダー処理を行ったカーボンファイバー端材の切断粉砕試験となります。
機 種:バッチ式ベベルインパクタ- BIB-300
材 料:カーボンファイバー Φ10(μm) × 200(mm) L 100 (g)
条 件:主羽根 7,500min-1 サイドローター 7,500min-1 3min粉砕
粉砕品:D50≒10 (μm)
分 析:粒度分布 / HORIBA LA-910 SEM写真 / KEYENCE VE-7800
【粉砕用途事例】
左図は、M C G (Multi Cross Grinding)法による金属粉末生成フローとなります。
既存の粉砕機で粉砕処理が難しい金属(Ti,Mgなど)をファイバー加工し、ベベルインパクターで剪断・粉化した細粒品を得る工法となります。TiやMgなど活性度の高い金属を不活性ガス雰囲気で粉砕可能です。
◎インゴット切削
当社切削加工機「スクラッチレース」を用い、インゴットを不活性雰囲気のケーシング内で切削します。同機は、超硬チップを表面に配置した水冷ロールを高速回転させ、定速でインゴットをロールに押し付けてファイバー状の切削品を製作します。
◎ファイバー圧縮 / 粉化
切削されたファイバーは単動プレスや連続ロールで圧密し、成形品をベベルインパクターへ供給します。高速回転する粉砕羽根で、圧縮されたファイバー塊を高速剪断し細粒品を得ます。
オプション対応
■ 乾式 / ■ 湿式 / ■ 熱 / ■ ガス / ■ 材質
粉砕対象に応じて、摩耗・付着/腐食・異物対策を目的とした各種表面処理に対応します。 材料特性をご提示頂き、セラミック溶射・耐摩耗溶接肉盛・樹脂系コートなどを選定します。 |
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粉砕槽を気密構造としてガス雰囲気置換が可能です。置換ガスは微陽圧として、パージします。 前後ラインは、同雰囲気・同圧として連結します。バッチ式のみに対応します。 |
※上記オプション対応が可能です。各仕様は、別途詳細打ち合わせに基づき決定いたします。弊社営業までお問い合わせください。